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「学校の先生って、夏休み暇なんでしょ?」 に対する答え

結構、この質問されます。
一番多かったのは、髪の毛を切っている最中、理容師さんに。というパターン。
私も、教職に就くまでそう思っていたので、聞かれても何とも思いません。が、解説すると長いので適当にごまかしていたのも事実w

簡潔に申し上げるなら、これ、千差万別なんです。
人によってかなり考え方に差がある部分で、学校の先生って、と一括りで聞かれると回答に窮するので、私個人として現時点ではどう考えているか、について述べてみようと思った次第です。

夏期休業日は勤務形態がどのようになっているのか

まずは法令的な面で。間違っているかも知れませんが(汗
当たり前なんですが、夏期休業中にあっても通常通り勤務です。子どもと一緒の期間お休みだーということは無いです(基本的に)。

基本的にとれる休暇として埼玉県では、

  • 年次休暇
  • 夏期休暇
  • 職務専念の義務免除願いを出すことで(条例に定められた計画に参加することで)得られる休暇

の3つがあります。
年次休暇は、年に20日あり、15日間繰り越しできるので、最大35日となります。
夏期休暇は5日間、職専免が3日間です。また、行事などの引率で休日出勤した場合は振替休日を戴きます。

よって、(様々な批判をかわせば)最大43日間の休みを取ることが出来ます。夏休みまるまる休んでも余りますね。

だからといって最初から休んでいる場合でも無い

夏休み中とは言え、学校では様々な研修や会議が行われます。逆に言うと、長期休暇だからこそ、時間を会議や研修に当てられる訳です。勤務校にも依りますが、うちはだいたい7月いっぱいと、8月終わりの1週間ほどはそのような研修や会議などにあてられています。私もICT研修を担当としてやります。ああ、プール指導は外せませんね。自分は担当でも無いのに暇さえあれば入ってましたが。笑

そのほかにも、

  • 運動会でやることを考えて、踊れるようにしておく
  • 音楽会で何するか考えておく
  • 2学期の学習内容を予習しておく
  • 公文書の整理。特にクラス全員分の健康診断データ(歯科検診の結果まで)を紙に書き入れるのは骨が折れます。

がオーソドックスな夏休みにやることだと思います。

それが終われば休むことは可能。

ここから個人差が出ます。

思いっきり休むにも、いやいや、勉強しようぜにも、考え方次第でどっちにでも転べます。
海外旅行(海外研修)に行く先生、日本各地で行われる研修に参加する先生、などなど、様々です。

計画的に仕事をしていれば、2週間くらいは連続で休むこともできるかと思います。

私は…

私のオーソドックスな夏休みはこんな感じです。

  • 担当でもないのにプール指導でガンガン入りまくる
  • 会議や職員作業をせっせとこなす
  • 教室のリフォームにいきなり熱を入れ始める(一時期ロッカーのペンキがはげているのが許せなくてペンキぬったりしました。)
  • 本を借りまくる(読むかどうかは別)
  • 遠足などの下見に行く
  • 健康診断の記録を行い、治療勧告がきちんと完了しているか確認して反映
  • 一学期にやり終えなかった事務を片付ける
  • 健康診断を受ける
  • 二学期どんなことをしようかわくわくしながら考える
  • テンションが上がってきて、なんでみんな(子どもたちのこと)いないんだよ!みたいな、変なモードに入り始める
  • 長続きせず休むことを決意する

ここから一週間ちょっと休みます。休みの間は息子たちの宿題を見たり、遊びに連れて行ったりしてます。
本当に自由に使える日は1~2日ってところでしょう。

この休みが終わると、具体的に二学期の用意を始めます。学年だよりつくったり、指導計画立てたりし始めます。

子どもが登校する日は基本的に休まないからこそ、休みます

冒頭に戻ります。学校の先生は長期休暇があっていいよねー。みたいに美容師さんに言われて、「ははっ、そうっすね。」くらいにしか返さない私ですが、子どもたちが登校している授業日には基本的に休まないからこそ、こういった機会に休むべきだと考えています。切り替えをつける良い機会です。授業日には絶対に表に出しませんけど、意図せずにストレスがたまっていく職業でもあります。こういう長期休暇でしっかりと英気を養って、思いっきり二学期に望むこと。これが必要だと思っています。中途半端に疲れを残して、2学期早々風邪ひいたりしたら迷惑ですし。運動会が待ってますから休んでいる場合じゃない、真剣モードに即突入です。そんなときに万全の体調じゃないと逆に失礼です。(子どもたちに)

よって、私の考えは「こういうときでしか休めないんで、やることやったら思いっきり休みます。」となります。

心も身体も万全の状態にするために、休むのだって仕事だ!と虚勢を張りながらこのエントリーを閉じたいと思います。

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