バカッターと呼ばれるようになるTwitter
この流れ、とうとうきてしまいましたね。どのような騒動が起きたかは、以下の記事が参考になります。
要するに、Twitter上で一般常識に当てはめるとおかしいと思われる事例を自ら公表し、身内だけで面白がりたい!と思っていた層が大きく取り扱われ、企業も巻き込んで大炎上してしまった。ということになります。
様々な人が見解を発表する
ネット上では様々な人が見解を発表しています。印象に残ったところを引用しています。
共通項としての「教育」
それらの見解の中で、教育という言葉が出てくるわけですが、その対象は学歴に関係ない(教育を十分に受けていると考えられる層でもリテラシーは高くない)という方もいます。
じゃあ、実際小学校では情報モラル教えてるの?
正直に言いますが、古い内容です。
何はともあれ文科省のサイトを。
見た目が古い。(論点違います)
そして、こちらが文科省のサイトからたどれる最新の成果です。
パンフレットの表紙をめくると、概要が出ています。(以下2枚の画像はパンフレットからの引用です。)
私なりの解釈では、健全な心を持つことで、情報社会でも通用する人間になるための教育と、情報と向き合うためのスキルを磨くための教育との二つがあるように感じました。指導用の資料も出ています。では、どのような事例が挙げられているのでしょうか。次の事例は中学生で扱う内容です。
今回の炎上事例に関係する内容としては、以下の2点。
- 悪意のある第3者が加わることで大変な事件になることに気づかせる。
- 匿名性があると思っていても実際の匿名はなく、本人が特定され犯罪となることを知らせる。
太字の部分、ちょっと言い過ぎな気もしますが…。
と言うわけで、これが出たのは平成23年度。Twitterの台頭は徐々にありましたが、小学生にまでひろがってはいません。LINEはまだ(のような気がします)。
この時、小学生で教えていた情報モラル事例は「チェーンメールは回しちゃいけません!」でした。i-modeが流行り始めた時代の話ですよね、これ。要するに小学生ではここまでつっこんで指導されることはありません。
抜け落ちている観点
いずれにせよ、この資料でも抜けている観点は、「インターネットとは何か」についてそもそも教えていないことです。
もう少しつっこんで言うならば、アプリを変えても世界は変わらない、ということが伝わっていない。
子どもたちの頭の中では、IEで開いた世界と、Firefoxで開いた世界は違って見えるわけです。(実際ブラウザの挙動によって見え方違いますが)
なので、Twitterの世界と、LINEの世界と、Facebookの世界は全部違うように思うわけですね。(ほぼ)同じなのに。
どんなアプリケーションを使っていようとも、インターネットに接続して利用している以上、第三者の介入があり得ることをきちんと伝えなくてはなりません。小学生から。
なぜなら、小学生もスマホを使っているからです。
でも、指導できませんよ。これ。
(長くなったので指導できない理由は次回に続きます。)