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平成24年度の始まりだ!

今年は5年生の担任やってます。

5-1のみんなと1週間過ごしました。
すごい長文だけど感想。

今年は「信頼ベースのクラス作り」を目標に、岩瀬先生の本をバイブルとしてとにかくがむしゃらにやってます。
この一週間の個人的な目標は「信頼のチャンネル作り」。
まずは私を信頼してもらえるように、とにかく暖める言葉がけをしました。
本当は、最初「ギュッ」って締めとけ!っていろんな先生に言われたんだけどね。
今年も暖めからスタートした。今年やっぱり締めたほうがよかったんだなぁ、と反省したら来年からは変えるけど、今のところ後悔無し。
一時間につき10回くらい、なので一日に換算すると60回以上はほめてると思う。
小さな事でも、即時にほめる。「いいねぇ」「うまいなぁ」「すごいね」
具体的にほめるというか、その場ですぐにほめているから何をほめられているのか分かっているはず。規準の形成に役立ってます。
静かを作るのアクティビティでは、1分静かを作ることに挑戦、無事にクリア。
3分の挑戦では、残念ながら途中で笑い出す子がいたのですが、
「チャチャチャ(手拍子)どんまい」の声と共に、笑顔でなぐさめ。怒りたくなる気持ちもしずまるね、このかけ声w

毎日1時間目は読み聞かせ。本は「最高のクラスの作り方」
今までの学校像がひっくり返っていく様が面白い。子どもたちの中でも変革が起きつつあります。

あとはひたすら子どもたちと一緒に作ってきました。
教室リフォームプロジェクト。やっぱり畳が入りました。笑
掲示物のレイアウトはクリアホルダーの位置だけ指定しましたが、後は全部任せてみました。かなり整理されてないレイアウトだけど、多分あとから子どもたちで整理し始めると思うので、待ちます。
ロッカー、廊下のフックに番号のシールがつきました。子どもたちは無駄に思えることでも懸命です。ロッカーの番号シールは男女によって色が違うというこだわりまで。
授業中の基本レイアウトを班の隊形にしました。学び合いの促進が期待されます。
顔を見て話すことに抵抗感が薄れるね。この隊形。

子どもたちはとにかく素直。こちらの語りはじっくり聞いてくれるし、頷く子も何人かいます。非常にやりやすい。
意見の発表時も、理由付けはもちろん、○○さんと同じで、とか○○さんもいいと思うけど、って普通に使ってる。びっくり。
昨年度の先生方には感謝してもしきれないくらいの宝物を引き継ぎます。

そんなこんなで一週間。最後に事件が起きます。
委員会決め。
欠席していた子がいたのですが、仮決めしていたんです。
(これは私も悪いので反省!ゴメン!)
「明日、登校して、承認がもらえなかったら組み直すよ。」
って伝えておいたことが、現実となりました。
翌日、どうしても保健委員がいい!となり、保健委員で相談。
あみだくじで保健委員を決めることを決定し、いざくじ引き。
すると、落選した女の子が泣き出しました。
とってもやりたかったみたいだし、落ちたら体育委員ってのも嫌だったみたい。
ここで手をさしのべるか、どうするか、悩みましたが、
「どうする?」とクラス全体で相談させるだけにしました。
「先生の力で、無理矢理決めるのは簡単だよ。でも、それで一年間全員が本気で取り組める?」
「みんなが納得して、みんな笑顔で委員会を決めようよ。」

話し合いの結果、ここで意見が二つに割れます。
「この際だから全部もう一度決め直したら?」案と
「みんなもじゃんけんやくじで負けてくやしい思いをしたんだから、悪いけどガマンして欲しい」案です。
面白いことになったな、と思いました。
普通、一週間の学級経営中は、子どもたちも緊張していたり、まだ構えているので、後者の意見、出づらいと思います。まして私は「笑顔で決めろ」、と言っているのに、「悪いけど泣け」と突き放しているわけです。私の意見ガン無視ですよ!
さぁ。困ったことになりました。こればかりは合体意見も出せません。
みんなが途方に暮れた頃です。小声で話しかけてくる男の子が。
「先生、交代ってOK?」
「もちろん、本人と話してきてごらん。」
「あーでもやっぱりなぁ。」
その子は悩み始めました。
1分経たないうちにもう一人の男の子。
「先生、俺代わってもいいよ。」
「本人と話してきてごらん。」
観察。交換を提案してます。どうやら成立したみたいです。
着席したところで、話し合いを止め、全体に報告します。
「なんと、○○さんが代わってくれたので、無事に解決できました!」
「おおおお!」
自然と拍手が起こります。代わってあげた子、完全に照れてます。
私も嬉しかったので、連絡帳にお手紙を書きました。
でも、一部ではやっぱり納得いかない顔をしている子もいました。
なので、その日のジャーナルは書きづらいけど、こういうお題です。
「委員会決めトラブルの時、本当はこう思ってた。」
子どもたちを試します。これ、振り返りジャーナルに素直な気持ちを書いてくれるかの賭けでもありました。子どもたちが本心を私に晒してくれるかどうか。

結果としては、ほとんどの子が本心を書いてくれました。
「やっぱりガマンすべきだったと思う。」
「ガマンして欲しいと思った自分はダメなのかな。」
「代わってあげようか悩んだけど勇気が足りなかった。」
「代わってあげようとも思ったけど、体育委員はやっぱり嫌だ…。」
「代わろうと思って、一回また悩んでるうちに別の子が代わってくれた。あそこで悩まず代わるべきだったかなぁ。」
「みんなじゃんけんをしてガマンしている人もいるんだから、やっぱりずるいよ。」
「○○くんが代わってくれて、ホント嬉しかった。」
これは放置すると溝ができるな、と思うところです。どうやってみんなを一つにしていくか、悩みますが、またみんなと解決していこうと思います。悩みを素直にはき出すのも、また信頼ベースのクラス作りじゃないかな、と思います。

こんな感じで、この一週間、すっごく疲れました。
悩むことや考えることが多いし、素直な子たちなので、すごくプレッシャーに感じることも。
でも、それは子どもたちも一緒だと思います。緊張しているし、最初から悩むようなお題ばっかり先生に突きつけられるし笑、疲れただろうなぁ。

まぁ、来週はもっと疲れる予定です。
学び合いの本格導入、自主学習ノートの導入を行う授業参観、遠足、などなど、待ち受けていることはたくさん!
少しずつクリアして、少しずつ成長していきたいと思いますよ!
長文におつきあいくださり、ありがとうございました。

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